【よーくわかる!】表情筋と表情ジワについて美容鍼灸師が徹底解説

美容

笑ったり驚いたりするたびに動く「表情筋」。
私たちの表情を形作る大切な筋肉ですが、使い方や年齢とともに変化し、やがて「表情ジワ」の原因となることもあります。

本記事では、美容鍼灸師の視点から表情筋と表情ジワの関係をわかりやすく解説します。
表情ジワができる仕組みや予防・改善方法を知って、いつまでも若々しい笑顔をキープしましょう!

すえ先生
すえ先生

はりきゅう整体院すえの手の院長をしている私が詳しく解説します。

表情筋について解説

表情筋

表情筋は、顔面にある筋肉群の総称で、顔の表情を作る役割を担っています。

他の筋肉と異なり、皮膚に直接つながっているため、筋肉の動きがそのまま顔の動きとして現れるのが特徴です。

この筋肉群は、表情の変化やコミュニケーションを豊かにする重要な要素となっています。

表情筋は全部で23種類

表情筋4つの役割

表情筋4つの役割

表情の形成

喜怒哀楽を表現するために欠かせない筋肉です。
笑う、泣く、怒るなどの感情が顔に表れるのは、表情筋が動いているからです。

顔の形状維持

表情筋は、皮膚と直接つながっており、顔全体の形状を保つために重要です。
筋肉が衰えると、たるみやシワが生じ、顔の輪郭が崩れやすくなります。

血液循環の促進

表情筋を動かすことで顔の血流が促進され、新陳代謝が活性化します。
これにより、肌のターンオーバーが整いやすくなり、くすみやむくみに役立ちます。

咀嚼や発声への貢献

特定の表情筋は、口の動きや発声にも関与しています。

表情ジワに関連する代表的な表情筋

代表的な表情筋

皺眉筋(しゅうびきん)

眉間に位置する小さな筋肉で、眉を中央に寄せたり、眉間にシワを作る動きに関与します。
怒ったり集中しているときに使われることが多く、眉間のシワの主な原因となります。
この筋肉が過剰に収縮するとシワが深くなりやすいため、リラックスや適度なケアが大切です。

前頭筋(ぜんとうきん)

額に広がる筋肉で、眉を上げたり額に横ジワを作る動きに関与します。
驚いたり目を見開く表情でよく使われます。
過剰に動かすと額のシワが定着しやすくなるため、表情の癖に注意したり、スキンケアで肌の弾力を保つことが重要です。

眼輪筋(がんりんきん)

目の周りを囲む輪状の筋肉で、目を閉じたり、まばたきをする動きに関与します。
笑ったときに目尻にシワ(カラスの足跡)ができる原因になることがあります。
乾燥や紫外線対策、適度なマッサージでケアすることが大切です。

口輪筋(こうりんきん)

口の周りを囲む筋肉で、口を開閉したり、唇をすぼめる動きに関与します。
話す、食べる、笑うなど日常的に使われる筋肉で、ほうれい線や口元のシワに影響を与えることがあります。
保湿やマッサージでケアし、筋力低下を防ぐことが重要です。

頬筋(きょうきん)

頬にある筋肉で、口角を引き上げたり、笑顔を作る動きに関与します。
この筋肉が衰えると、ほうれい線や頬のたるみの原因となります。
適度な表情筋トレーニングや美容鍼で刺激を与えることで、リフトアップが期待できます。

広頚筋(こうけいきん)

首から顎にかけて広がる薄い筋肉で、口角を引き下げたり、首の皮膚を引っ張る動きに関与します。
この筋肉が衰えると、フェイスラインのたるみやマリオネットライン、首のシワの原因になります。
姿勢を正し、適度なストレッチやケアを行うことで予防が可能です。

表情筋が衰える主な原因

表情筋が衰える主な原因

加齢による筋力低下

加齢とともに筋力が低下し、肌を支える力が弱くなります。

加齢による皮膚の弾力低下

肌のコラーゲンやエラスチンが減少し、筋肉が影響を受けやすくなります。

表情の偏り

特定の表情ばかり繰り返すことで、使われない筋肉が弱くなります。

運動不足

日常的に表情を動かさないと、筋肉が使われなくなり弱くなります。

生活習慣の乱れ

睡眠不足やストレス、不規則な食生活が肌と筋肉に悪影響を与えます。

姿勢の悪さ

猫背や下を向く姿勢が続くと、顔の筋肉を支える力が弱まりやすいです。

血流の悪化

冷えやストレスで血流が悪くなると、筋肉への栄養供給が滞り、衰えやすくなります。

これらの原因を防ぐためには、表情を意識的に動かしたり、適切なケアや生活習慣の改善が大切です!

表情ジワについて解説

顔を気にする女性

表情ジワは、顔の表情を作る際に生じるシワで、笑顔や眉間に力を入れるなどの動作が繰り返されることで徐々に定着してしまいます。

年齢を重ねるごとに目立ちやすくなり、多くの方が悩む原因となっています。

代表的な表情ジワとその特徴

代表的な表情ジワ

眉間のシワ

  • 特徴:怒ったり、考え事をする際に眉間に力を入れることでできる縦方向のシワ。
  • 原因前頭筋や皺眉筋の過剰な収縮、ストレスや無意識の表情が影響します。

額の横ジワ

  • 特徴:眉を上げる動作でできる、額に横方向に刻まれるシワ。
  • 原因: 前頭筋の繰り返しの動き、特に驚いたり目を見開いたりする表情が影響します。

目尻のシワ(カラスの足跡)

  • 特徴:笑顔を作ったときに、目尻に放射状にできる細かいシワ。
  • 原因眼輪筋の動きと、目元の皮膚の薄さや乾燥、紫外線や加齢も大きく影響します。

ほうれい線

  • 特徴:鼻の横から口角にかけて刻まれる深いシワ。
  • 原因加齢による肌のたるみや、表情筋(特に頬筋)の衰え、日常的な口の動きや重力も影響します。

口元のシワ(マリオネットライン)

  • 特徴:口角の下から顎にかけてできる縦方向のシワ。
  • 原因頬のたるみや広頚筋の衰え加齢や口角を下げる表情癖が影響します。

鼻根部のシワ(バニーライン)

  • 特徴:鼻の付け根に横方向にできるシワ。
  • 原因鼻をすぼめる表情や、鼻筋に関与する表情筋(鼻筋筋)の動き。

首のシワ

  • 特徴:首に横方向または縦方向に現れるシワ。
  • 原因広頚筋の緊張や加齢によるたるみ、姿勢の悪さやスマートフォンの使用も関係しています。

表情ジワの主な原因

表情ジワの主な原因

表情筋の繰り返しの動き

笑顔やしかめっ面などの表情を作る際、顔の筋肉が収縮します。
この動作が繰り返されることで、皮膚に折り目がつきやすくなり、それが定着してシワとなります。

肌の弾力の低下

年齢とともに肌のコラーゲンやエラスチンが減少し、弾力が失われます。
その結果、表情筋の動きで生じたシワが戻りにくくなります。

乾燥

肌が乾燥するとバリア機能が低下し、表情筋の影響を受けやすくなります。
特に目元や口元の皮膚は薄いため、乾燥によるダメージが顕著です。

紫外線

紫外線はコラーゲンを破壊し、肌の老化を加速させます。
この影響で表情シワが深くなることがあります。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や不規則な食生活は、肌のターンオーバーを乱し、シワの原因となります。
また、喫煙や過剰なアルコール摂取も肌の健康を損なう要因となります。

姿勢の悪さ

スマートフォンやパソコンを長時間使用する際の悪い姿勢が、顔の筋肉に不自然な負荷を与え、シワを引き起こすことがあります。

表情ジワの対策

表情ジワの対策

スキンケアで肌を保湿する

表情ジワ対策には、日々の保湿ケアが重要です。
特にセラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤を使用することで、肌の潤いを保ち、乾燥によるシワを予防できます。

また、ナイアシンアミドやレチノールを含むスキンケア製品を取り入れることで、肌の再生を促進し、弾力を保つ可能性が期待できます。

紫外線対策を徹底する

日焼け止めを毎日使用し、帽子やサングラスで紫外線を防ぎましょう。
UV-A波は特に肌の深部に影響を与えるため、年間を通じた対策が必要です。

さらに、抗酸化作用のあるビタミンC配合のスキンケアを取り入れることで、紫外線ダメージを軽減できます。

表情筋をリラックスさせる

顔の筋肉をリラックスさせるために、ストレッチやマッサージを取り入れると良いでしょう。
特に就寝前のフェイスマッサージは効果的です。

ただし、やりすぎは肌摩擦によるデメリットが発生するため注意が必要です。
優しいタッチで行うことを心がけましょう。

バランスの取れた生活習慣

栄養バランスの良い食事や十分な睡眠を心がけることで、肌のターンオーバーが整い、表情シワの予防につながります。
特にビタミンCやE、亜鉛を含む食品を積極的に摂取することで、肌の健康をサポートできます。

表情の癖を見直す

無意識のうちに眉間に力を入れるなどの癖がある場合、その癖を意識して改善することも大切です。
意識的にリラックスする時間を作り、必要であれば鏡を使って表情を確認する習慣をつけると良いでしょう。

適度な運動

適度な運動は血行を促進し、肌の代謝を向上させます。
特にヨガやピラティスなど、リラックス効果のある運動を取り入れることで、ストレス軽減にもつながります。

美容鍼を取り入れる
美容鍼は、顔の筋肉を適切に刺激して血行を促進し、コラーゲン産生をサポート。
さらに、リフトアップやむくみの解消にも寄与し、表情シワの改善に役立ちます。

美容鍼について詳しい解説はこちらの記事でしています。
ぜひご覧ください。

医療による対策

医療による対策

ボトックス注射

表情筋の動きを一時的に抑制し、シワを目立たなくする治療法です。
特に眉間や額のシワに効果的。持続期間は約3~6ヶ月。

ヒアルロン酸注射

シワの溝にヒアルロン酸を注入し、肌をふっくらとさせる治療法。
即効性があり、法令線や口元のシワにも適用されます。

レーザー治療

フラクショナルレーザーなどの施術で肌の再生を促し、シワを改善。
コラーゲンの生成を刺激し、肌のハリを取り戻します。

PRP(自己多血小板血漿)療法

自分の血液から抽出した成分を顔に注射し、肌の再生力を高める治療法。

注意すべきセルフケア

注意すべきセルフケア

顔の過度な運動に注意

顔を大きく動かす表情筋運動や顔ヨガは、表情ジワを作る可能性が高まることがあります。
たるみ対策には有効なセルフケアでも、表情ジワには悪影響を与える場合があるため注意が必要です。

摩擦を避ける

強い力で肌をこすることは、シワの原因となる可能性があります。
スキンケアやクレンジング時には、優しく触れるように心がけましょう。

終わりに

表情ジワは、日常生活の中での習慣や加齢によって誰もが経験する可能性があります。

しかし、適切なスキンケアや生活習慣の改善、美容鍼の活用などでその進行を遅らせたり、目立たなくすることができます。

また、肌のケアに加え、心身の健康を意識した生活を送ることも大切です。
ハリのある美しい肌を保ち、自信に満ちた毎日を目指しましょう!

すえ先生
すえ先生

最後までご覧いただきありがとうございます。
本記事が少しでも皆さまの参考になると嬉しい限りです!

タイトルとURLをコピーしました