朝起きたときに、顔や首にくっきりと残るシワを見て驚いたことはありませんか?
それは「スリープライン」、いわゆる寝ジワかもしれません。
睡眠中の姿勢や習慣が原因でできるこのシワは、放置すると定着してしまうこともあります。
この記事では、美容鍼灸師の視点から、スリープラインの原因や仕組みを解説し、予防・改善のための具体的な対策をご紹介します。
睡眠中にシワを作らない習慣を身につけ、美しい肌を保つ秘訣をお届けします。
スリープライン(Sleep Lines)とは?
スリープラインとは、睡眠中の体勢や枕との摩擦によって顔や首にできるシワのことです。
皮膚のたるみや弾力の低下と関係しており、加齢とともに深くなりやすいのが特徴です。
一般的な表情ジワとは異なり、スリープラインは表情筋の動きによるものではなく、物理的な圧力が原因となっています。
スリープライン3つの原因


スリープラインは、「寝る姿勢、肌の状態、寝具」この3つが主な原因です。
寝るときの姿勢
スリープラインの最も大きな原因は、寝る姿勢による物理的な圧力です。
肌のハリや弾力の低下
加齢や乾燥などにより、肌のコラーゲンやエラスチンが減少することで、圧力や摩擦の影響を受けやすくなります。
寝具や枕
使用する寝具の素材や形状もスリープラインの原因に大きく関わります。
これらが複合的に作用することで、浅い一時的なシワが深い定着したシワへと進行する可能性があります。
スリープラインのリスクが高い人の特徴
これらの特徴に当てはまる人は、早めに予防策や改善方法を取り入れることで、スリープラインの進行を抑えられます。
スリープラインの見分け方
スリープライン | 表情ジワ | |
特徴的な原因 | 寝具の圧力や摩擦 | 筋肉の動きや表情の繰り返し |
主なシワの位置 | ほっぺた、口回り、首、デコルテ | おでこ、眉間、目尻、口元 |
シワの形状 | 斜めや不規則のライン | 水平、垂直 |
時間での変化 | 朝起きた直後に目立ちやすいが、時間とともに薄くなる | 常に目立つ(筋肉の癖によるもの) |
対策のしやすさ | 寝姿勢の改善や寝具の見直しで予防が可能 | ボトックスや美容鍼、スキンケアが必要な場合が多い |
スリープラインは、加齢や表情によるシワ(表情ジワ)と異なり、特定の特徴を持っています。
以下にスリープラインを見分けるための方法を詳しく解説します。
表情ジワについては、こちらの記事をご覧ください!

シワの位置を観察
寝ている際の姿勢によってできる圧力や摩擦が原因で生じるため、発生する位置が特徴的です。
シワの形状
他のシワとは異なる形状を持っています。
出現タイミング
特定のタイミングや条件で目立ちやすくなります。
セルフチェックの流れ
以上の特徴を踏まえた上で、以下のセルフチェックでスリープラインを判断することが出来ます。
スリープラインが現れやすい部位と原因


スリープラインは、特定の部位に現れやすい傾向があります。
現れやすい主な部位と、その原因や特徴について詳しく解説します。
ほっぺた
ほっぺたは、スリープラインが最も現れやすい部位の一つです。
特に、横向きで寝るときに枕や寝具に押し付けられることで、シワが発生します。
目の周り
目の周囲は皮膚が非常に薄く、デリケートなため、スリープラインができやすい部位です。
おでこ
おでこは横向きやうつ伏せ寝のときにシワが形成されやすい部位です。
特に、眉間からおでこにかけて縦や斜めのスリープラインが現れることがあります。
鼻筋
鼻筋には横向き寝やうつ伏せ寝の際に、圧力や摩擦による斜めや横方向のスリープラインができることがあります。
口の周り
口元や唇の周囲は柔らかい皮膚で覆われているため、スリープラインができやすい部位の一つです。
首・デコルテ
首やデコルテ(鎖骨周辺)は、寝具や寝姿勢によって横シワが形成されやすい部位です。
スリープラインが現れやすい部位の共通点
スリープラインを予防する方法


予防することがなにより大切です!
睡眠姿勢の見直し
仰向け寝を習慣化する
頭と首を自然な位置に保つ
寝具の選び方
シルクやサテンの枕カバーを使用する
低反発枕を導入する
清潔な寝具を維持する
スキンケアで予防する
保湿を徹底する
ビタミンCやレチノールを取り入れる
肌を清潔に保つ
フェイシャルマッサージ
寝る前に顔のリンパを流すマッサージを行うと、血行が良くなりむくみが取れ、スリープラインができるリスクを軽減できます。
表情筋トレーニング
顔の筋肉を鍛えることで、たるみを防ぎ、スリープラインがつきにくくなります。
*大きく動かすと表情ジワにつながる可能性があるので注意が必要です。
美顔器の活用
美顔器を活用した予防法も簡単にご紹介します。
超音波美顔器
毎秒数万回もの振動(超音波)を肌に伝えることで、肌の奥深くまで微細な刺激を与えます。
RF(高周波)美顔器
高周波エネルギーを肌に当てることで肌の深部を温め、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
LED光エステ
LED光エステは、特定の波長の光を肌に照射することで細胞に働きかけ、肌の健康をサポートします。波長によって異なる作用があり、スリープラインの予防に効果的です。
総合的なアプローチ
これらの美顔器を組み合わせることで、より効果的なスリープライン予防が可能です。
このように、美顔器を上手に活用することで、スリープラインを予防し、若々しい肌を保つことができます!

スリープラインの予防には、睡眠姿勢の見直し、適切なスキンケア、マッサージやエクササイズなど、複数の方法を組み合わせることが大切です。
また、ライフスタイル全体を改善することで、長期的な効果を得られるでしょう。
毎日の小さな工夫を積み重ねることで、シワのない健康的な肌を維持できる可能性が高まります。
スリープラインの医療的な改善方法

美容鍼
顔に細い鍼を刺し、血流を改善すると同時にコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。
肌のハリに変化を与え、スリープラインが目立ちにくくなる可能性があります。
メリット
- 自然治癒力を高めるため副作用が少ない。
- 全身の調整も同時に行えるため、肌以外の体調改善も期待できる。
- リラクゼーション効果が高い。
デメリット
- 即効性が低く、継続が必要。
- 施術者の技術によって効果に差が出る。
- 内出血や軽い痛みが生じる可能性がある。
美容鍼について詳しくはこちらの記事で解説しています。ぜひご覧ください。

RF(高周波)治療
高周波エネルギーで肌の深部を温め、コラーゲンやエラスチンを生成。
肌のハリと弾力を高めることで、シワを改善し、リフトアップ効果も期待できる。
メリット
- 痛みが少なく、ダウンタイムがほとんどない。
- リフトアップと美肌効果を同時に得られる。
デメリット
- 深いスリープラインには効果が出にくい。
- 効果が感じられるまでに時間がかかることがある。
IPL(光治療)
IPL(Intense Pulsed Light)は、肌の奥深くに光を当ててコラーゲン生成を促進します。
肌の質感を改善し、浅いスリープラインを目立たなくするだけでなく、シミや色素沈着にも効果的。
メリット
- シミや赤みなどの他の肌悩みにも効果がある。
- 痛みが少なく、ダウンタイムがほとんどない。
デメリット
- 深いシワには効果が限定的。
- 数回の施術が必要。
ケミカルピーリング
グリコール酸やサリチル酸などの酸を使用して肌の古い角質を取り除き、ターンオーバーを促進。
肌表面をなめらかにし、浅いスリープラインを目立たなくする。
メリット
- 肌のターンオーバーを正常化し、トラブルを減らせる。
- 比較的低コストで受けられる。
デメリット
- 効果が浅いシワに限られる。
- 紫外線対策が必須で、施術後は肌が敏感になる。
レーザー治療
Qスイッチレーザーやピコレーザー
肌のターンオーバーを促進し、スリープラインを含む浅いシワを目立たなくします。
メラニン色素にもアプローチするため、色ムラ改善にも効果的。
フラクショナルレーザー
肌の表面を微細に刺激し、コラーゲン生成を大幅に促進します。
深いシワやたるみの改善に効果が高い。
メリット
- 目に見える効果が比較的早く出やすい。
- シミや色ムラなどの他の肌悩みにも同時にアプローチ可能。
デメリット
- 施術後に赤みやヒリヒリ感が残ることがある。
- 高額な費用がかかる場合が多い。
ヒアルロン酸注射
スリープラインの深い部分にヒアルロン酸を注入して凹みを埋め、即効的にシワを目立たなくします。
短期間でスリープラインを改善でき、効果は約6~12ヶ月持続します。
メリット
- 即効性があり、施術直後から効果を実感できる。
- 比較的短時間で施術が完了する。
- 注入量や部位を調整しやすい。
デメリット
- 効果が一時的で定期的なメンテナンスが必要。
- 技術不足の施術者による不自然な仕上がりのリスク。
- アレルギーや感染の可能性がある。
- 施術後の腫れや内出血がある場合がある。
スレッドリフト(糸リフト)
皮膚の下に特殊な糸を挿入し、リフトアップ効果を得る施術。
スリープラインを引き上げて目立たなくします。
コラーゲン生成も促進されるため、継続的な改善が期待できます。
メリット
- 即効性があり、リフトアップ効果をすぐに感じられる。
- コラーゲン生成による長期的な改善も期待できる。
- 施術部位を細かく調整できる。
デメリット
- 内出血や腫れ、痛みが出る場合がある。
- 深刻なたるみには効果が限定的。
- 費用が高額であることが多い。
PRP治療(多血小板血漿療法)
自身の血液から抽出した多血小板血漿を肌に注入し、細胞を活性化させてシワを改善。
コラーゲン生成を促進し、約6ヶ月~1年効果が持続します。
メリット
- 自然な仕上がりで副作用が少ない。
- 自分の血液を使用するため、アレルギーリスクが低い。
- 皮膚の再生力を高めるため、他の肌トラブルにも効果的。
デメリット
- 効果が出るまでに数週間かかる。
- 費用が高額になることがある。
- 採血が必要なため、人によっては抵抗感を感じる場合がある。
まとめ
スリープラインは、睡眠中の体勢や肌の状態に左右される「物理的なシワ」です。
適切なケアと習慣、治療を取り入れることで、予防・改善できる可能性があります。
仰向け寝や低摩擦の寝具を取り入れること、肌の保湿と弾力を保つことが重要です。
また、美容鍼や医療的なアプローチも選択肢の一つとして検討できます。
毎日のケアでスリープラインのない若々しい肌を目指しましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます。
本記事が少しでも皆さまの参考になると嬉しい限りです!