【花粉症の対策】東京大学の研究結果から考える

健康

はじめに

すえ先生
すえ先生

日本人の約3人に1人が花粉症とされており、花粉症は国民病ともいえる状況です。

そんな花粉症に関する新たな研究結果が、2024年2月に東京大学大学院から発表されました。

この記事では、その研究を踏まえ、日常生活で実践できるノウハウをできるだけ分かりやすくご紹介します!

この記事はこんな方へおすすめです!

  • 花粉症で悩んでいる
  • 対処療法ではなく花粉症をなんとかしたい
  • 薬を出来るだけ飲みたくない
  • 体質を改善したい

該当する方は読まなきゃ損!
ぜひ最後までご覧ください。

結論:悪い脂質を減らしましょー!

🔻簡単に説明すると🔻

腸内環境を良くするためには様々な方法がありますが、

・腸内環境への悪影響
・炎症体質にしてしまう物質
・東京大学での研究結果

これらを考慮すると、「悪い脂質を避ける」ということが、まずは重要だと考えられます!

免疫の過剰反応を抑制するための物質の多くは、腸内細菌によって作られています。
また、腸内環境が悪くなることで有害物質が体内に入りやすくなり、免疫機能が低下してしまいます。

花粉症についておさらい

花粉症とは

まずはおさらいとして…

すえ先生
すえ先生

「花粉症」とは、植物の花粉が原因で起こるアレルギーのことです。

一般的に「アレルギー性鼻炎」の一種に分類され、日本ではスギやヒノキの花粉が主な原因です。
現在では、日本人の3人に1人が花粉症の可能性があり、国民病ともいわれています。

くしゃみや鼻水、目のかゆみなど代表的なものをはじめ、皮ふのかゆみや喉のイガイガ、頭痛など様々な症状で苦しむ方がいます。

花粉症はアレルギーの一種であることを理解することが重要です!

花粉症のメカニズム

花粉症は、免疫系の異常反応によるアレルギーの一種です。
体内の免疫システムが花粉を「異物」として認識し、症状を引き起こします。

花粉症の問題は花粉だけではなく、花粉に異常に反応してしまっている免疫機能の問題です!

アレルギーである花粉症は、体の免疫機能の問題によるものです!

一般的な花粉症の治療・対策

薬物療法

【免疫療法(舌下免疫療法)】

【生活環境の改善】

花粉自体を避ける花粉対策や、症状を抑える薬だけでは限界があり、現段階で最も効果が期待できるのは「免疫療法」と考えられます。
やはり免疫機能の正常化が大切です。

そもそも、なぜ花粉症になるのか?

そもそもなぜ花粉症になるのか?
よくある間違った説明として、「コップ理論」があります。

コップに水が溜まるよう花粉が身体に溜まり、許容量を超えた時に花粉症を発症する。
という皆さん一度は聞いたことのある理論だと思います。

なぜこれが間違いなのか?
それは花粉を中心に考えているからです。

前述した通り、花粉症の問題の中心は花粉ではなく身体の免疫機能です。
花粉症がアレルギーであり、アレルギーが免疫機能の過剰反応なのであれば、花粉ではなく身体の免疫機能を中心に考えていくのが妥当です。

すえ先生
すえ先生

花粉症は身体の免疫機能が問題でしたね!

もう一度、そもそもなぜ花粉症になるのか?
これを免疫機能の過剰反応という視点で考えていくと、全く違う答えになります。

  1. 免疫機能を調節できていない
  2. 花粉に反応しやすい体質

それぞれ解説していきます!

1,免疫機能を調節できていない

免疫機能を調節するためには、花粉などの異物を倒す力だけではなく、過剰に反応しないために「抑制する力」も大切です。
抑制する力が正常にはたらかないと、免疫機能が過剰に反応してしまいます。

すえ先生
すえ先生

その結果、本来は反応する必要のないものにまで反応します!

ここで大切になってくるのが「腸」
「腸は最大の免疫器官」と言われるくらい、免疫に大切なはたらきを担っています。

免疫を抑制するための物質の多くは、腸内細菌によって作られています。
また、腸内環境が悪くなることで有害物質が体内に入りやすくなり、免疫機能が低下してしまいます。

腸の機能や腸内環境を良い状態にすることがとても大切です!
では、そのためにはどうすれば良いのか?次に続きます。

②花粉に反応しやすい体質

腸の機能や腸内環境を良い状態にするためには、様々な方法があります。
全部出来ると良いのですが、多くの方にとって現実的ではありません。

すえ先生
すえ先生

そのため、今回は最も重要と言っても過言ではないことを1つのことを覚えてもらえると嬉しいです!

それはなにかというと…
「悪い油を避ける」ということです!

具体的にいうと、菓子パンやスナック菓子、超加工食品などです。
大きいものから避けることが重要です。

悪い油とは、リノール酸などのオメガ6系の油です。
必須脂肪酸ではありますが過剰摂取をしてしまうことが多い油です。

この油を過剰に摂取してしまうと、腸への悪影響とともにアレルギー反応が起こりやすい体質になってしまいます。
そのため、菓子パンやスナック菓子、超加工食品などのリノール酸が多く使われているものを避けましょう!

東京大学大学院の研究結果

2024年2月、東京大学大学院から次のような研究結果が発表されました。

「アレルギー性鼻炎患者の鼻水に 鼻閉(鼻づまり)を悪化させる物質を発見」

アレルギー性鼻炎とは、花粉やハウスダストなどによって、鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの症状が引き起こされるものです。
つまり、花粉症も含まれます。

すえ先生
すえ先生

前述した「リノール酸」がもとになっている物質が発見されました!

研究の中身を要約すると、アレルギー性鼻炎患者の鼻水中に「15-HETrE」という物質が発見され、この物質が鼻づまりを悪化させる働きをもつことが証明されました。

「15-HETrE」とは

15-HETrE(15-ヒドロキシエイコサトリエン酸)は、ジホモγリノレン酸の代謝物である脂質です。

もとを辿ると「リノール酸」という脂質がもとになっている物質です。
15-HETrEはリノール酸が原材料になって出来ているということになります。

「リノール酸」とは

リノール酸とは、植物油などに含まれる「オメガ6脂肪酸」の一種です。
体内で合成できないため、必須脂肪酸として食事から摂取する必要があります。

同じ必須脂肪酸である「オメガ3脂肪酸」とのバランスを保つことが重要です。

現代ではリノール酸が過剰摂取傾向であり、
・腸内環境の悪化
・炎症の促進
などの要因になるため、一般的に「悪い脂質」と言われます。

特に、リノール酸が多く含まれる、菓子パンやスナック菓子、超加工食品などは避ける必要があります。

アレルギー性鼻炎の鼻づまりを悪化させる物質(15-HETrE)は、リノール酸を原材料にして出来ています。

結論:「悪い脂質(リノール酸)」を避ける!

これらのことを考慮すると「悪い脂質(リノール酸)」を避ける。ということが花粉症の予防には大切だと考えられます。

その中でも、菓子パンやスナック菓子、超加工食品といった、リノール酸の過剰摂取に繋がる食べ物をまずは控えることをおすすめします!

様々な要因の中の1つに過ぎませんが、試してみる価値はあると思います。
私自身が試してみた結果として、日によって差はありますが、改善傾向にあると実感しています。

花粉症の方で、菓子パンやスナック菓子、超加工食品を食べることが多い方は、ぜひ控えてみましょう!
リスクもコストも0です🙆‍♂️

まとめ

すえ先生
すえ先生

まずは、菓子パンやお菓子、超加工食品などの摂取を減らそう!

花粉症は、多くの人にとって改善が難しく、ツラい症状を伴うものです。
必ず効果があるというものではありませんが、少しでも症状を緩和させるために、今回ご紹介した方法をお試しください。

菓子パンやお菓子、加工食品などによく使われている油によって、腸の機能が低下する可能性が高まります。
その結果、花粉症などのアレルギーが起こりやすくなるので、出来る限り減らしてみましょう!

腸内環境を改善するために、細かいところまでやり始めると大変ですので、まずは大きなところから意識して、自分に無理のない範囲でコントロールしていきましょう!

花粉症も生活習慣病のようなものです。
花粉を避けることや、薬で症状を抑えるだけでは根本的な解決にはなりません。

普段の生活習慣を変えて、免疫機能を正常にしていきましょう。

【補足】
ここ数年、腸活の関連商品によるマルチ商法が流行っています。
腸活をするために特定の商品や特別高価なものは必要ありません。
ぜひ騙されないようにご注意ください!

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