逆子体操以外の選択肢として、「逆子のお灸」という方法があります。
30~32週頃の検診で正式に「逆子」と診断され、逆子体操をしているのに改善しない…という方は是非ご覧ください。
知っていれさえすれば、逆子による帝王切開を避けられた方も少なくないと思います。
鍼灸師歴13年、逆子でお悩みの患者さんを対応してきた私が逆子のお灸についてご紹介していきます!
「逆子のお灸」とは、
「逆子のお灸」とは、その名の通り逆子を正常な位置に戻すために行われるお灸です。
非科学的なイメージを持つ方も少なくないと思いますが、科学的な研究が以前から行われています。
人間の身体と同様に、全て仕組みが現代科学で解明されている訳ではありませんが、お灸によって逆子が正常な位置に戻ったという報告は数多くあります。
「逆子のお灸」を解説
逆子のお灸による反応として、大きく以下の2つがあります。
- 骨盤内の血流アップ
- 自律神経を整える
それぞれ説明していきます。
骨盤内の血流アップ
逆子のお灸によって逆子が戻る理由として、「骨盤内の血流アップ」という反応が最も大きいです。
骨盤内にある子宮の血流もアップするため、胎児が動きやすくなり、自然と回転しやすくなります。
骨盤内の血流がアップするという研究結果もあり、実際にお灸の施術していると施術中から「赤ちゃん動いている!」と実感する方もいます。
これは骨盤内の血流と子宮の血流もアップしている反応によるものです。
自律神経を整える
もう一つの反応として「自律神経を整える」というものがあります。
自律神経は、みなさん聞いたことがあると思います。
とても簡単にいうと、自律神経は身体を活動する「交感神経」とリラックスさせる「副交感神経」からなります。
この2つの神経系がバランスを取って身体は上手く活動しています。
しかし、主に交感神経が優位になりすぎることが多く、それによって筋肉が硬くなることや血流の低下を招きます。
そして、子宮の筋肉が硬くなることや血流が低下することにより、逆子は戻りにくくなります。
お灸によって「体性‐自律神経反射」というものが起こります。
その結果、交感神経は抑制傾向・副交感神経は活動傾向になり、自律神経のバランスが整いやすくなります。
自律神経が整うことで、子宮の筋肉が柔らかくなって血流もアップするため、逆子に前向きな反応をもたらします。
自分で出来る!逆子のお灸の方法
逆子のお灸の方法は、一般的に「至陰」と「三陰交」というツボにお灸をすえる方法になります。
使用するお灸は市販されている誰でも使えるお灸で大丈夫です。
自宅で使えるお灸
お灸は、楽天市場でも購入できます。
個人的におすすめなのは「お灸日和」という商品です。
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お灸日和は、煙と匂いが少ないため自宅でも使用しやすく、値段も手ごろです。
熱さは強いので、熱さを緩和するシートを使用して火傷にならないように注意して行いましょう。
「お灸は熱さを我慢すると効く」と思われる方も少なくありませんが、全くそんなことはありません。
むしろ逆子のお灸に関しては、我慢しない程度の熱さのほうが〇
前述した自律神経を整えることに繋がります。
ツボの位置
至陰:足の小指の外側にあり、爪の生え際の角から約3mmに位置します。
三陰交:内くるぶしの頂点から指4本分ほど上、骨の内側に位置します。
「お灸」ってなに?
最後に、そもそも「お灸」ってなに?という部分も簡単に説明していきます。
2000年以上前の中国最古の医学書には、現在のお灸に近い形の治療法が記載されており、とても古くから行われていたことがわかります。
ヨモギから作られたモグサというものを燃焼させることによる「温熱刺激」とモグサのチネオールという成分の「薬効」を主とした治療方法です。
主にツボにお灸をすることで、血液循環や自然治癒力の向上、自律神経の調整などが期待されます。
まとめ
逆子はお灸で戻る可能性が高く、自分でも行うことができる治療法です。
早くやっておけば良かった、、、
と後悔する前に、是非お試しください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
少しでもこの記事がお役に立つと嬉しいです!